インタビュー

海外留学、学内での国際交流の機会を増やし、学生がさらに成長する環境をつくりたい。(国際交流課長 矢島克也さん)

ビジョンの実現に向けて取り組みを進めている職員へのインタビューです。ビジョンを推進していくための職務内容や、2032年に向けての抱負を語っていただきました。

※肩書はインタビュー当時のものです。

教育ビジョン

自ら学びをデザインできる学生を生み出す

予測困難な時代を生き抜くために、主体的に学ぶ姿勢をはぐくみます。
多様な体験で得たものを発表・議論する場を設け、さらなる学びへ発展させます。

本学学生の海外留学に力を注ぐ

私は2010年4月に中途採用で入職しました。最初に配属されたのは教務部です。学籍管理の業務やカリキュラム・時間割などを担当しました。教務部で12年間勤めた後は企画部に異動し、国際共創学部の設置認可申請に従事しました。そこで国際関連の業務を経験したことから国際部国際交流課へ異動になり、今2年目になります。

国際交流課の主な業務は、本学学生の海外への送り出し、海外からの留学生の受け入れ、学内での国際交流の促進の3つです。課のメンバーは私を含めて6名。山本学長や国際化推進を担当されている森副学長、国際交流センター委員の先生方とともに、海外の大学とも連携を取りながら進めています。部課内で完結する仕事もありますが、先生方はじめ各部署や学生たちの理解や協力は必須で、フォロワーシップ、リーダーシップの両方を大切にしています。

海外留学を大学入学前から意識している学生もいますが、入学後に授業や先生や友人などから刺激を受けて海外志向になる学生も多く、海外協定校の確保は欠かせません。2024年度には、北米地域で2大学と協定を結ぶことができました。ニュージャージー州のキーン大学とアラバマ州のトロイ大学です。これによって、協定校は世界16か国・地域で40大学(2025年1月現在)となりました。

学生の関心を「選択肢」へと後押ししたい

業務全般で最近心がけていることは、留学に関心のある学生の背中を一押しするような情報提供やコミュニケーションです。プログラム内容だけでなく、現地での生活の様子や先輩の経験談も交えて情報を伝えていくことで、安心して学生たちが留学をリアルな選択肢として考えてもらえるように工夫しています。留学を決断した学生に理由を聞くと「先生のあの一言で決めました」「先輩の話がきっかけになりました」と言う学生が実は多いんです。また、海外の学生たちに対しても、日本の大阪にある本学での学びの魅力を伝えるべく、映像の専門家である先生もチームに加わっていただきながら関係者一同で議論して、対応を進めています。

現地の大学へ表敬訪問をしたり、大所帯の訪問団を迎えて大阪を案内したりすることもある矢島さん。高校生のときにアメリカ留学した経験や、今も英語の勉強を続けていることが役立っているという

また、学内での国際交流促進として、ネイティブの教員とのフリートークがメインの「語学カフェ」を開催していますが、次年度から回数や開催時間を増やし、文化体験などのイベントも積極的に開催する予定です。近年、どの大学でも留学する学生が減っている傾向があるなか、「語学カフェ」での経験が何かのきっかけになればと思っています。

創発や生き続ける学びが自然と体現される大学へ

私が100周年ビジョン「DAIKEI 2032」を特に意識したのは、国際共創学部の設置認可申請に携わっているときでした。何度も読み返し、行き詰まったら建学の精神やビジョンに立ち返って考えるようにしていました。今も新しい企画を立てるときなど、少し躊躇してしまいそうなときは、ビジョンに立ち返り、何のために仕事をするのかということを再確認。心を決めて業務を前に進めています。

「DAIKEI 2032」のミッションには「生き続ける学び」「創発」というキーワードがあります。この言葉について考えるとき、私は、ある先生から勧められた福沢諭吉の『文明論之概略』を思い浮かべました。この本では「多事争論」、つまり、いろいろな意見や見方があることが自由な雰囲気を生み、経済や文化を発展させると書かれています。「生き続ける学び」や「創発」も同じではないでしょうか。それを目的にするのではなく、組織の雰囲気や人それぞれのマインドが重なった結果として生まれてくるのでしょう。

国際交流イベントの様子。バックグランドに関係なくうちとけて意気投合する姿を見て「学生たちのコミュニケーション力やホスピタリティに学ばされることが多々あります」(矢島さん)

先述した「語学カフェ」の発展はもちろん、現在、留学生を支援する学生(国際交流サポーター・チューター)、留学経験者、語学カフェ参加者など、国際交流に関わる学生同士をつなぐコミュニティづくりも行いたいと考えています。こうした環境を整える面では国際交流課が果たす役割も大きいと感じています。創発や生き続ける学びが自然と体現される大学にしていきたいと考えています。

Hints for SOUHATSU

創発につながるヒント

今回のインタビューから、創発そのものを意識しすぎるのではなく、「多事(たくさんの事柄)」が交わる環境づくりが大切というヒントが得られました。矢島さんは、多様な価値観とぶつかり合いながら学生が成長できる環境の構築を使命にしたいと話します。学生はもちろん、教職員も同様です。いろいろな人がいて、多面的な見方があってこそ、発展するものがあります。そのための環境づくり・組織づくりが大切だと考えさせられました。

理解・納得した