コラム

Talk with編集部が選ぶ、学内、学外との連携と対話による創発が感じられる、おすすめ記事。

100周年ビジョン「DAIKEI 2032」を教職員のみなさんにより深く知ってもらう推進サイトとして、2020年に始まった「Talk with」。多くの教職員、学生のみなさまにご協力いただき、本学の強みや魅力、100周年に向けた展望についてお話をいただいてきました。昨年のリニューアルから約半年をむかえた今回、これまでの記事の中から、4つのビジョンそれぞれに関わるおすすめ記事を4本、ご紹介します。


教育ビジョン

自ら学びをデザインできる学生を生み出す

予測困難な時代を生き抜くために、主体的に学ぶ姿勢をはぐくみます。
多様な体験で得たものを発表・議論する場を設け、さらなる学びへ発展させます。

はじめは2023年4月に開催された「全学FD・SDフォーラム」についてのレポート記事です。教育ビジョン実現に向けて何ができるかを、教職員それぞれが考える機会になればと企画された今回のフォーラム。教育ビジョンが生まれた背景や経緯のほか「生き続ける学び」「創発」というキーワードのもととなる学生像、「自ら学びをデザインするとはどういうことか」について、過去のワークショップで話し合われた内容などが共有されました。対話を重視したプログラムの中、さまざまな意見が飛び交う場となったことが伺えます。当時参加された方も、ふり返りとしてぜひご覧ください。


研究ビジョン

知の“結接点”となる

分野や産学官民を問わず、国内外の多彩な知を集積し、
それぞれをつなげる場を形成することで、新たな価値を創出していきます。

次にご紹介するのは、人間科学部・若吉浩二教授が子どもの体力向上を目的として実施した、官学連携事業についての座談会です。若吉教授は、能勢町教育委員会と能勢ささゆり学園とともに、走力向上の取り組みを町ぐるみで成功に導き、そこから水泳教室の実施へとプロジェクトが発展していきました。単なるボランティアではなく、研究のためのフィールドとして、またゼミ生を巻き込んで成長を促す教育の場として、能勢町とどのように信頼関係を築き上げていったのでしょうか。山本学長、若吉教授、そして能勢町教育委員会の川本さん、若吉ゼミの4年生、岩崎さんにお話を伺いました。


社会実践ビジョン

商都大阪の原動力となる

学内のリソースを一本化し、中小企業や経済団体、自治体といった学外機関をつなぐハブ機能と、
地域課題の解決を担うプラットフォーム機能を強化します。

3本目は、人間科学部・髙井逸史教授のゼミで実施した、高齢者を対象としたスマートフォン講座についての座談会です。講座はコロナ禍におけるコミュニケーションの減少を緩和するための取り組みとして行われ、本学がある東淀川区での実施から、堺市泉北にもエリアを拡大し、活動の幅を広げてきました。堺市や南海電鉄との長期的な連携をめざしており、その背景や地域コミュニティを形成するうえでの取り組みの価値なども語られています。堺市政策企画部の東さん、南海電鉄まち共創本部の日高さんをお招きし、山本学長、髙井教授とお話を伺いました。


大学運営・組織ビジョン

居心地の良い学びの場を形成する

空間・制度の面から、学びを誘発するキャンパスをデザイン。
教職員の能力を発揮できる組織運営を行い、ビジョン実現の土台を形作ります。

最後は、学生のメンタルヘルスとその対応をテーマとした座談会です。学生の幅広い生活支援を担当する職員と、学生と距離の近い関係を築く若手教員が学長とともに語り合いました。座談会を実施した当時はコロナ禍であったため、環境の変化に戸惑う学生の姿が多くみられたようです。現在、状況は変わったとはいえ、新たな悩みや課題もあると考えられます。職員はどのような思いで支援にあたっているのか、教員とはどのような連携が必要なのか。また、ここ数年に感じられる学生の気質とは。さまざまな側面から、居心地の良い学びの場について考えました。


いかがでしたでしょうか。いろいろな立場の方のお話から、本学の多様な姿が浮かび上がってきたのではないでしょうか。どのビジョンにおいても、対話の中で、日々奮闘されている中で「創発」が起こったり「創発」の種が芽生えたりしていたように感じます。今後も創発のヒントとなるような記事を「Talk with」はお届けしてまいります。

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